人に見てもらうきっかけ

竹熊健太郎氏のツイートを見てぼんやり思ったことをぼんやり書こうかと。


WEBマンガの何が大変かというと、「見てもらえるようになること」。
絵が上手くて、話が面白くてってWEBマンガがあってもそれだけじゃあ見てもらえないんですね。
んで、マンガ登録サイトとかマンガサーチサイトとかに登録しても実はそんなに人は見に来なかったりします。
特にオリジナル系は厳しいんじゃないかなぁ。
二次創作だとキーワードで検索して見に来られるけど、逆にオリジナルの人はそこんとこどうなんでしょうね。


ウチの場合は『CG定点観測』さんにご紹介いただいたのが大きかったです。
『CG定点観測』さんのページを見て、他のニュースサイトさんに繋がって、ってパターンです。
だからご紹介いただいたニュースサイト様には足を向けて寝られないので立って寝てるわけですけども。


このねぇ「見てもらえるようになる」までって本当に心を病むと思います。
特に昔は。
検索が発達してなかったからねぇ。
自分でホームページを構えて、マンガやイラストを掲載してって、いわば店を経営してるのと一緒です。
どうやればお店に来てもらえるか、作品という商品を取りそろえ、ホームページという店内のレイアウトや壁紙を替え、いろんなことをします。
でもたいていダメなんですけどね。
CGサーチサイトに広告目的で登録を乗せてもダメ、同じ趣味を持ってる人のページにリンク張ってもらってもダメ。
人が見に来ないから「絵が下手だからか? じゃあもっと練習して!」、「話がつまらないからか? じゃあもっと話を面白く!」なんて、ますます病んでいきます。
「多分、ウチのインターネットは世界に繋がってないんだ…」とか思った時期も自分にはありました。


あ、自分が書いてるのは名も無き個人がイチからホームページを運営する場合です。
元々有名な人が運営する場合はパチンコ屋の新規開店状態だと思います。


んで、何を書きたいのか? というと「人に見られるきっかけ」のことなんですけどね。
昔なら、ファンサイト同士の繋がり、リンクという部分だったり、ニュースサイト様に見つけていただいて紹介してもらうとかあったんですが、竹熊氏はそういう「人に見られるきっかけ」についてはどう考えてるんだろうかなぁと。
知名度も高い、いまの竹熊氏がマンガを描いたら即大にぎわいでしょう。
でも20歳前後の、無名の青年がWEBでマンガを発表しても「人に見てもらうきっかけ」が無ければ永遠に埋もれたまま。
実際、「人に見てもらえないから」ってモチベーションが下がり、それが原因でマンガを描かなくなり、ずるずる辞めていく人もいますしね。
逆に竹熊氏はプロデュースのプロなんだから、そういう「人に見られるきっかけ」をどう作るのか? を考えてみたらどうだろうと。
それがこんなぼんやりした文章を書いた理由。


幸い自分は周囲の人に恵まれ、ほそぼそと、ちらほらと、ではありますが見に来ていただいてるので嬉しいかぎりです。
ご紹介いただいてるニュースサイト様、ありがとうございます。
見に来ていただいてる方々、ありがとうございます。
来年、ホームページは移転しますが、今後ともよろしくお願いいたします。


で、やっぱり最近は個人ページなんぞ作らず、pixivで絵や漫画を発表して…、って人も多いし、個人ホームページなんてはやらないし。
何か読んでると最近はpixivでマンガ家やイラストレーターを集めるところもあるとか。
そういうpixivがらみについてはよくわからないので、昔のことを中心に話を書いてます。


pixivに一応登録して絵は置いてるけど、あんまり見に行かないんですよねぇ。
落書き置き場にしようかと思ったら、意外と使い勝手が悪いし。


…と書いてきて、やっぱりもう個人ホームページの時代じゃないなぁ…、書いてることが古くさいなぁと実感したぼんやりした文章でした。

<PS>
「人に見てもらうきっかけ」の機能としては、雑誌なんかの方が今はまだ優れてるじゃないかなぁと。
その辺の認識が、竹熊氏が赤松健氏と電子書籍で話が合わなかった理由だし、今回のツイートになってるんじゃないかしら? と。