ネット新時代を感じたこと。

あんまり堅苦しいことを書こうとすると下調べもそれなりに必要になるので、気が向いたときに気が向いたことを。日常なら日常のことを日記に書こうかと。
んで、今日気になったのはこの話題。

  • けいおん!」「ボカロ」なぜコンビニに――ローソンの“本気” (ASCII.jp)

http://ascii.jp/elem/000/000/646/646830/
最近、熱くアニメフェアを展開してるコンビニチェーン店ローソンの話。
自分が「あ、何かネットの潮流が変わって来てるな」と思ったのがインタビューの次の言葉。

ネットでやるからには、規制する方向じゃなくて、みなさんのご意見を取り入れながらネットの波に乗っていかなければならないだろうと思うんです。

Web担当のかたが若いからかもしれませんが大企業の担当者がこういう発言が言える、大企業の担当者のこういう発言がネットに記載される、っていうのが何か時代が変わった感。


その昔、企業のWebというと囲い込み型がほとんどだったと思います。
とにかく自社のページから外へ行かないように、自社の情報は自社のページだけに、っていう囲い込み。
この囲い込みっていうのはちょっと昔に流行ったマーケティングの手法で、それをWebに応用しちゃったせいかWebでの情報拡散よりもとにかく自社への囲い込み。
良く言えば企業イメージの保護。悪く言えば情報規制。
そのせいかせっかくWebで展開してるのに広がりがないというか、Webのデメリットを恐れるあまりメリットに目をつぶってきたというか。


だけどネットも今や「身の回りにあるのが当たり前の世代」がそれなりの部署や役職に就くようになって、それじゃダメだろうとやっぱり思いだしてきたんでしょうね。
旧来のマーケティングの手法で作っていてはダメだ、と。
最近はローソン以外にもYoutubeやニコニコと連動してWebで仕掛けるページが増えてますし。


情報の発信者が一方的に受信者に働きかけて広告効果を上げる手法を旧来のテレビ・雑誌的やり方とするなら、このローソンのように送信者と受信者が双方向で広告効果を上げるのは新しいやり方。
ネット広告の新しい文脈なんじゃないかなぁと思います。


電○が作ってきたマーケティング資料を会議室で見てテレビや雑誌の広告展開を決めるのはもう古いやり方だし、それら既存の広告代理店はネットを敵視してますからネット広告のいいアイディアなんか持って来ないし。
それより自社の若い連中の感性を信じた方がネット広告はうまくいくんじゃないかなぁ、なんて思います。


<PS>
「いまフェースブックが熱い!!」とか「いまセカンドライフがナウでトレンディ!!」なんてやっちゃうような旧来の仕掛け型、「ブームを捏造してそれにノセていくやり方」なんてのもネットでは通じないし、あまりに古くさいテレビ・雑誌的広告手法なんですよね。
ネットの特徴は情報の流れが「上から下へ固定」じゃなくて、「前後左右・上下・現在過去未来が自由」ってところ。
それに気付かず前時代的な広告手法にすがりつきネットを敵視し続ける広告代理店が持ってくるような広告案に目を通してるだけの企業はこれから生き残れないんじゃないかしら?