夕刊って必要? ないと死んじゃう?

節電、節電と声高に叫ばれている昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?
節電といっても問題はピークタイム(8〜20時、とくに14〜19時)の節電であって、夜間や土日なんかのピークオフタイムなんかは問題ないわけで、それなのに一律、24時間、節電を押しつけようとするマスコミ様は節電家電の特需で稼ぎどきなのでしょう。きっと。
電灯を使ってるせいか皆さん「夜は電気を使っている!!」というイメージをお持ちですが、工場や事業所は夜間は稼働してないわけで、夜間電力はわりと余裕があるんですよ。
なのでピークタイムを考えずに節電を押しつけようとする報道を鵜呑みにし、節電、節電!! なんて言ってる人がマスコミを中心とした東京の人に多くてげんなりしております、僕は。


んで今日はこれを取り上げようかなぁと。

http://www.meti.go.jp/earthquake/shiyoseigen/pdf/gaiyo110601-02.pdf
契約電力500kW以上の大口需要家は電気事業法第27条に基づき、今夏の電力需要が増加する見込みの期間・時間帯において、電力使用制限(昨夏の同期間における使用最大電力から15%削減)してね、守らなかったら罰則もあるでよ!? ってヤツで、テレビではほとんど取り上げられませんでしたが新聞には載ってたので見た方もいらっしゃるかと思います。
この15%削減の根拠も最近では揺らいできてますが、この使用制限、「適用除外」と「制限緩和」というものがあります。
「適用除外」とは15%削減しなくてもいいよ、ってことで、詳しくは上記のpdfをごらんくださいって言ってもどうせみないんだろうなぁ、きっと。なので書いておきますか。

福島第一原子力発電所に係る警戒区域計画的避難区域、緊急時避難準備区域に所在する事業所
・災害救助法における避難所
・緊急的に稼働が必要と認められる需要設備(緊急的に稼働している場合に限定)

当然といえば当然な場所でございます。


問題は「規制緩和」の方で、こっちはある一定の条件で15%の削減を緩和するってものです。
実はこっちの方にこういうのが含まれてまして。

一般紙の夕刊印刷工場
○12時〜15時:削減率0%
○その他の時間帯:削減率15%


夕刊紙の印刷工場
○10時〜12時:削減率0%
○その他の時間帯:削減率15%

夕刊紙はともかく、一般紙の夕刊印刷時間帯の削減率0%って、一般紙の夕刊って今どき必要?
夕刊がないと不便で死んじゃう!! って人いるの?
だって医療機関と同じ扱いですよ、削減率0%って。
ないと死んじゃう〜っ、らめぇ〜!! っていう医療機関と夕刊とが同じ扱い。なぜに?
いや、本当に夕刊が必要で、ないと死んじゃう〜っ!! って人がいるのならともかく、新聞業界自体が「夕刊、やめちゃおうか?」ってところが多くなってるのに。


テレビを見てるとテレビでは煌々と電気を使ってるじゃないですか。
アナウンサーはスーツを着て上着を着て汗すらかいてないということはよほど強力な空調を使っているのでしょう。
煌々と照るライトは熱を発するので空調無しじゃいられませんしね。
さらに不必要なオブジェにまで電飾を使い、大画面モニターをガンガン使いながら「皆さん、節電しましょう!!」なんて言われてもアホか!! と。


不要不急の夕刊紙を削減率0%で印刷するぐらいなら一時的にでも夕刊をやめればいいじゃない?
夕刊がないと死んじゃう人いるのかよ!? …って、いましたね。
夕刊紙がなくなっちゃったら新聞社の人が死ぬ…、わけないじゃん!!
一時的にでも夕刊をやめちゃったら、多くの人が「あれ? 夕刊ってなくてもよくね?」って気付くのが怖いんでしょうね、新聞社様は。


んで、怖いのが、自分は業界の末端にいたことがあるので「あれ? これっておかしくない?」って思ったら調べるのですが、大東京ではマスコミのいうことをそのまま信じる人が多いこと。
疑問を持つことすらしない。
本当に恐怖。


「節電、節電!! 節電しないヤツは非国民!!」みたいに言ってるテレビのアナウンサーやコメンテーターの服装に疑問を持たないの?
「節電、節電!! 節電しないヤツはリンチでぶっ殺せ!!」みたいに書いてる新聞紙、それ本当に必要なのかどうか疑問を持たないの?
で、こういう疑問を持つことすらしない人たちをマスコミは取り上げて「世論がこう言ってます!!」なんてやってるのを直接見ちゃうと本当にゾッとします。


僕が上で「ごらんくださいって言ってもどうせみないんだろうなぁ、きっと」と書いたのは、丁寧にソースまでリンクを張ってても「見ない」人が本当に多いから。
いや、僕としては嬉しいですよ? 僕の書くことを信じてくれてるんだろうから。
でもさ、僕が常に正しいことを書き、事実を伝えてるかっていえばその担保はないわけですよ。
だから疑問を持ったら「自分で調べる」ことぐらいはしてみませんか?
ネットはそのための心強いツールなんですから。


電気使用のピークタイムでの節電は本気で協力しないといけないなぁとは思うんですが、なぜピークオフタイムまで「節電、節電!!」といわれなきゃいけないのか、疑問に思ったので書いてみました、はい。
必要な節電とそうでない節電、本当の見極めは必要なんじゃないかなぁと思うので、テレビのスタジオが暗くなり、女性アナウンサーが薄着になり、夕刊の発行が停止したらピークオフタイムのことも考えてあげてもよろしくてよ?