今こそロマンを。

今日は『ゴルゴ31』さん経由でこちらのネタを。

http://www1.odn.ne.jp/cjt24200/yamada/log/120/index.html#05
…PRIDE GP 2000開幕戦の高田延彦VSホイス・グレイシーも思い出してあげてください…。

  • PRIDE GRANDPRIX 2000 開幕戦 (Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/PRIDE_GRANDPRIX_2000_%E9%96%8B%E5%B9%95%E6%88%A6
いやー、いまこうして思い返すとすごいメンツでしたよね、PRIDE GP。
佐竹がトーナメントに出ていたのを思い出してびっくり。
これだけすごいメンツが出場していたのにすっごくつまらなかったというのも思い出してびっくり。
当時、PRIDE GPを見て描いたマンガがこちら。
http://bolt69.web.infoseek.co.jp/00020501.gif
おそらく当時試合を見ていて"総合格闘技"が格闘技としてひとつの競技になっちゃうと面白くないよね、というのを描きたかったのだと思います。
やっぱり異種格闘技にこそワクワクするんだと。
というか何年前のマンガだこれ。


何しろPRIDE GPはルールのせいもあったと思うんですが、テイクダウンして上になれば勝てるというグラップラーに有利な闘い。
いや、本当に上のポジションになるだけで判定で勝てたのですよ、当時は。
だからテイクダウンの技術に優れるレスリングこそ最強説ってのが当時ありましたもん。
その後、ルールが見直されて低空タックルが出来なくなるとレスリング出身者が軒並み敗北。
桜庭が負けだしたのもこの頃。
そしてボブチャンチンヒョードル、シウバなんかのストライカーに有利な時代に突入。


結局こういういくつかのルール改正があって、総合格闘技総合格闘技としてひとつの競技になっちゃったんですよね。
「何でもあり」でも「異種格闘技戦」でもなくて単なる「ソウゴウカクトウギ」という競技に。
そして個人の才能じゃなく、情報分析などのチームでの闘いに。
その時点で自分は総合格闘技から冷めちゃった。
いや、今も見てますけどね。
ただ昔のように"闘いのロマン"ではなく柔道や空手を見るようにひとつの競技にしか見えなくなってますが。


総合格闘技をやってる人には悪いけども、自分は思うのです。
強いヤツが見たい!! って。
総合格闘技というひとつの競技の中ではなく、本当に強いヤツを見たいんだって。


空手の正拳で勝つヤツとか柔道の投げ技で勝つヤツとか、ブレーンバスターで勝つヤツとか。
身長2mあるヤツとか、ちっちゃいけど勝っていくヤツとか。
うん、たぶんそれこそ異種格闘技戦が持っていたロマン。


競技にはセオリーがあり、勝つためのパターンはある程度決まってます。
そのセオリーを楽しむのが"競技"の楽しみ方であり、それは自分も理解できますし楽しんでもいます。
だけども猪木チルドレンの自分なんかは総合格闘技なんて競技には興味がないのです。
総合格闘技の源流ってのはなんなんだ? と。
アントニオ猪木異種格闘技戦こそが源流じゃないのか? と。
桜庭VSホイスが盛り上がったのもプロレスVS"プロレスキラー"柔術という異種格闘技戦のバックボーンがあったからだと思うんですよね。


柔道のルールで勝負すれば柔道の選手が強いのは当たり前。
空手のルールで勝負すれば空手の選手が強いのは当たり前。
総合格闘技のルールで勝負すれば総合格闘技の選手が強いのは当たり前。


でも、そんなのはつまらないのですよ。
男の中の男、出てこいやー!! と。


総合格闘技が文化として根付くのはもちろん大切ですし結構なことだと思うんですが、競技化することで本来"総合"格闘技が持っていたロマンを失って欲しくないなぁと自分なんかは思うのでした。