「ブログ」と「マスコミ」の共通点。
↑の別タイトル「途中で文章をどこに着地させるかわからなくなって、強引に着地させてみたらやっぱり失敗」
今日は『駄文にゅうす』さんのところ経由でこの話題かな。
- まさか「個人サイトはマスコミじゃない」とは言うまいね?(FANTA-G)
http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/200902160000/
インターネットと、テレビやラジオなんかとのマス送信との違い、そしてそもそもマスコミとはなんだ? という定義は置いておいて、自分がなぜこの記事に注目したかというと、それはこの記事がそのまま「ブログ、そしてネットはジャーナリズム足り得るか?」という話に繋がるから。
自分はネットジャーナリズム、とりわけ「ブログ」と既存のマスメディアジャーナリズム、「マスコミ」との違いはクレジット、信用度の違いだと思います。
恣意的な報道や、特定の政治方向への偏向など今のマスコミは色々な問題を指摘されていますが、それでも個人ブログと比較したときの信用度は桁違いでしょう。
「ネットで見たんだけど〜」と人に話してもまだまだアングラ臭はぬぐえませんし、ネットとのつきあいが薄い人にとってはトンデモ情報やゴシップ情報の域を出ないでしょう。
でも「新聞で読んだんだけど〜」とか「テレビで見たんだけど〜」と人に話すと、情報としてかなり信用されるし共有化もされます。
「まだ新聞やテレビなんて信じてるの〜!?」と嘲笑することは簡単ですが、自分はやっぱりまだまだテレビや新聞の情報にブログは太刀打ち出来ないと思います。
じゃあ、なぜブログは太刀打ちできないか? というと、能動的におこなうマス送信の送信量が圧倒的に異なるというのもあるんですが、一番大きなのは信用度じゃないかと。
マスコミを支えている信用度は取材力とか文章力とか歴史的裏付けだったりとか色々個々人によってもあると思いますが、この信用は長い時間をかけてマスコミと受け手との間で築かれたものです。
自分がなぜマスコミをいつもきつく批判するかというと、この両者によって築かれた信用をマスコミが勝手に悪用し、暴走を始めたから。
スポンサーや特定団体、特定国家の方ばかりを向いていて、日本国民たる受け手の方を向いていないから。
自分はこの信用をマスコミ側から一気に突き崩したのが朝日新聞の「KY事件」だったと思います。
みるみる減っていく新聞紙、ばたばた潰れていく販売所を実際に見て「あぁ、新聞が信用を失い、読者から『NO!!』を突きつけられるってのはこういうことなんだな」と思いましたもん。
一度崩れた信用はなかなか元には戻りません。
アサヒる新聞や毎日変態新聞のように。
だからマスコミにはもう一度受け手の方に向いてもらって、どういう情報を受け手が求めているかを考えてもらい、もう一度受け手と信頼関係を築いて欲しいです。
自分はそれが一番業績回復に繋がると思いますよ。
で、ブログの方なんですが。
ブログがジャーナリズム足り得るには信用度がないといけない。
じゃあどうやって信用度を付けるか? ってことなんですが。
長年に渡って記事を書いて、送り手と受け手とのあいだで信頼関係を築いていく、というやり方があります。
統計を取ったり、公的資料にあたったり、取材したり、裏付けを取ることで記事の精度を高める、という方法もあります。
雑誌などでライターデビューしてからプロジャーナリストとして個人ブログ開設、という方法もあるでしょう。
上杉隆氏の言うように、顔出し・実名公開で記事の責任の所在をはっきりさせるという方法なんかもあります。
でもやっぱり自分なんかは記事を読んでくれる人に対して誠実に記事を書くことが一番信用を得ることに繋がるんじゃないかなぁと。
誠実に記事を書くには裏取りもしなきゃいけないしね。
結局「ブログ」も「マスコミ」も誠実に記事を書くことが信用に繋がり、それがジャーナリズムを支えるということでは共通するんだと思います。
で、誠実に書いた記事が結果、誤報となったら?
ジャーナリズムを名乗るブログであれば、「どういう部分が間違っているのか?」「なぜ間違ってしまたのか?」を検証し、訂正の記事を立て、必要であれば謝罪文の掲載もすべきでしょう。
間違ってたら素直に間違いを認めることが逆に信用度を高めることにもなりますので。
その辺の対応はこちらをご参考に。
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他業種の不祥事は徹底的に叩くくせに、自社が不祥事をおこしたときは知らんふりを決め込むマスコミ。
マスコミの不祥事は徹底的に叩くくせに、自分のブログが結果、誤報となってしまっても知らんふりを決め込むブログ。
マスコミもブログも違いはないじゃないか!? と言われるとまさにその通りだと思います。
その結果、信用度が低下し、受け手が離れていくのはマスコミもブログも同じですから。
誠実に記事を書き、誠実な対応をする。
この当たり前のことはマスコミにもブログにも共通していると自分は思います。