「めでたし、めでたし」に「?」を。

ちと古い話で恐縮ですが、今日はこの話題。

http://www.j-cast.com/2008/01/02015049.html
これが2008年1月の記事。
で、こっちがわりと新しめの記事。

  • 地方自治体も YouTube を活用中!動画閲覧回数が 26 倍に増えた県も (ストリームサービス株式会社)

http://www.privatestreaming.com/2008/10/10/-youtube-26.html
これが2008年10月の記事かな。


J-CASTの記事がアップされた頃、地方自治体がYouTubeを利用することについて書かれたブログ記事のほとんどが「大変いいことだ」「これからも地方自治体の利用が増えるんじゃないか?」という論調で書かれてまして。
言ってみれば「happily ever after」、地方公共団体YouTubeを利用してめでたしめでたし、という書かれかたなんですが。
でも、果たして「めでたし、めでたし」だったのでしょうか?


たとえば大阪市YouTubeのページはこちら。

http://www.youtube.com/user/cityosaka?gl=JP&hl=ja
京都市のページはこちら。

  • kyotocity2007

http://www.youtube.com/user/kyotocity2007?gl=JP&hl=ja
再生回数を見てみると結構惨憺たる有様になってませんか?


なぜこういう状態になってるかというとYouTubeに上げられている動画がまず面白くないというのはありますが、たとえばこちら、大阪市のサイトを見てください。

http://www.city.osaka.jp/
どこからもYouTubeに行くことが出来ませんし、YouTubeに動画がアップされてることもわかりません。
トップページからYouTubeにたどり着くのはまず不可能でしょう。


YouTubeに動画をアップしてるということは「世界規模で動画を見て欲しい」ってことなんでしょうけど、これじゃあ…、ね?
果たして目的を果たせていると言えるでしょうか?


自分はマンガ投稿サイトのときも思ったんですが、みんな「情報を届ける力」の部分を甘く見積もりすぎなんじゃないかなぁ。
いわば「広報」とか「営業」の部分ですね。
「面白いコンテンツが増えれば閲覧者も増える」ってのは誰が考えてもわかると思うんですが、じゃあ「面白いコンテンツがここにありますよ〜」と広報し、営業する部分を考えてる人って自分が考える限り今まで誰もいませんでした。
いつもコンテンツの力頼みばっかり。
で、いつも「コンテンツがつまらないから人が集まらないんだ!!」と逆ギレするっていう。


WEBマンガを描いてる自分は言ってみれば納品業者です。
でもその納品してる先の店が広告も出さず、「ウチは良品を仕入れているから勝手にお客さんが集まってくれるさ」と考えてるようなお店だったらどうでしょう?
今の投稿型サイトがまさにそれ。
それよりも「今日はこういう品物が入ってます!! おすすめ商品があります!!」と自分の商品を宣伝し売ってくれるお店の方が納品業者としてはどれだけありがたいことか。
個人でやってるニュースサイトさんがまさにそれで、自分は足を向けて寝られないのですけども。


自分はこの「情報を届ける力」の部分を考えない限り「地方公共団体YouTubeを利用しだした。めでたし、めでたし」では済まないと思います。


情報は届いてこそ価値があるのですから、そのためには広告も出さなきゃいけないし、営業もしないといけない。
「情報はここにあります!!」と声を上げなきゃいけない。
店に商品を並べれば売れるって考え方は通用しないと過去の投稿型サイトを見ていて思っているので、「めでたし、めでたし」という考え方に「?」を。