『マンガ「人権」弁護士』
今日はこの本の感想を。
- 作者: 司法公論会,東野よしゆき
- 出版社/メーカー: 英和出版社
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: ムック
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読んでて疲れるマンガは久しぶりかも(笑)。
ただね、よくできてる、このマンガ。
前半かなり人権派弁護士を非難しているのですが、それも「弁護士は依頼人のために尽くす」という建前があり、それを可能にする法律や制度といった武器があるんだから使うのは当たり前だろ? って自分なんかは思っちゃうので違和感があるんですよね。
ただ単に人権派弁護士を悪者に仕立て上げたいだけなんちゃうの? と思っちゃうぐらい。
でも、そこでこの本はガツンとぶつけてくるんですよね。
「人権派弁護士のその活動は本当にその被告のためになってるの?」と。
被告が事件と向き合う機会すら潰してしまう人権派の活動こそ本人の更生の機会を奪ってるんじゃないの? と。
人権派はこのシンプルな問いに答えられないんじゃないかしら?
おいらが「人権」という言葉が嫌いなのもそこのところなんですよね。
本当に守らなければいけない"人権"というものはある。
でも声高に「人権!! 人権!!」と叫ぶ人たちのその行動は、本当に守らなければいけない人たちのためになってるの? と。
本当に守らなければいけない人たちが守られる社会になったとしたら、その時死刑はいらなくなると思うんですけど、そんな日は来ないだろうなぁ。