『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観てきました。
休日だったのもあって場内はかなり混雑していて、さらに若い人たちが多い!!
えっ!? 『エヴァ』放送当時、君ら小学生ぐらいやろ? って。
古参オタクのノスタルジィや懐古で支えられてる作品じゃないんだなぁと実感。
で、感想。
今まで『新世紀エヴァンゲリオン』を観たことがない、触れたこともないという人の感想が一番的を射てるんじゃないかと思います。
自分のように『新世紀エヴァンゲリオン』のビデオテープを擦り切れるほど観てDVDも擦り取れるぐらい観てる人間の感想は「昔のエヴァ」と「今のヱヴァ」との比較にしかならないから。
そういう人間からあえて今作品の感想を言わせてもらうと、前半は超かったるいし、話がまったく繋がってません。
というか、今作、全編で話が全然繋がってません。
初見の人の感想が一番正しいと自分が言うのはこの「話が全然繋がっていない」せい。
おそらく初見の人がこの映画を観ると「?」ってなると思います。
映画版にするにあたり、6話までの内容を一気に詰め込んでるのでキャラクターの行動理由がまったく説明されていないんですよね。
テレビ版だと一話ずつ積み重ねてきた行動理由が映画ではスコーンとカットされてます。
今までにエヴァを観たことがある、という人ならその「カットされた行動、心理描写、行動理由」を自分で補完できるから問題ないと思うけど、そうじゃない人は間違いなく「?」となると思います。
だから映画の感想としてはこの『ヱヴァ』が初見の人の感想が一番正しいんじゃないかなぁと。
『新世紀エヴァンゲリオン』も今や古典になっていて、リメイクはかなり難しくなってるんじゃないかなぁ。
放送当時の1995年では「ちょっと近未来」なことも2007年の現在では「そんなのありえんわ〜」ですから。
例えばケータイやノーパソ、H-DAT、IDカード、ゴミ問題の扱いとかね。
そういう「そんなのありえんわ〜」という部分も含め、今の若い人たちの感想こそが自分は的を射てると思います。