『大日本人』
ダウンタウン・松本人志第一回監督作品『大日本人』を観てきましたので感想を。
- 『大日本人』
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感想をひとことで言えば「微妙」。
その微妙さを「冗長で退屈」ととらえれば駄作だし、「視聴後の感想として狙って出したもの」なら傑作だし。
政治批判や社会風刺にこめた毒も微妙だし、とにかくすべてにおいて「微妙」で「むずがゆい」映画。
ただ、その微妙さ加減が「日本人」的といえば「日本人」的なんですよね。
そういう意味ではタイトル通りの映画かも。
ただ、笑いのベースは「松本人志の笑い」なので、松本の笑いがあんまり好きじゃない人は観るのを避けた方がいいかも。
松本の笑いってギャグやコメディじゃなく、どっちかというとシュール、不条理な笑いなので。
あとカメラのブレで酔いやすい人も避けた方がいいかも。
ドキュメンタリー感を出すためにかなりぶれる手持ちカメラを多用してるのですが、これがツラくて酔ってしまいます。
でもさぁ、今どきドキュメンタリーのロケでこんなにぶれる手持ちカメラを使うかなぁ。
嬉野カメラマンを見てみなさいよ、家庭用カメラなのにほとんどぶれてないですよ。
ただ、たまに肝心な絵を押さえていないことはありますが(笑)。
で、自分の正直な感想。
とにかく疲れる映画です。
ラストのカタルシス前まで延々と冗長な取り回しが続くのでウンザリしてしまいます。
この延々と続く冗長な取り回しも日本人的といえば日本人的ですが。
たぶんDVDで視聴したら始まって十分で飽きてしまうと思います。
映画にカタルシスや思想的なものを求める人には向いてないんじゃないかなぁと思いました。