「ハイエンド系」同人誌って何だったのかしら?

同人誌を片づけていて、ふと目に付いた言葉「ハイエンド系」。
そういや90年代後半の同人誌サークルにハイエンド系という呼び名があったような。
そして2000年初頭には「ハイエンド系の是非を問う問答」みたいなものもネット上であったような。
ハイエンド系の定義は色々あるみたいなので、その定義は皆さんにそれぞれお任せするとして、ハイエンドで検索して目に付いたページをピックアップ。

http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW2.5/column3-1.html

http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/works2/repo2000081.html

  • PUREGIRLって… (同上)

http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/works2/puregirl.html

  • Works2−同人誌などでの活動− (同上)

http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/works2/works2.html
以上、ピックアップしたのはハイエンド系を否定的に語ってるページですが、ハイエンド系の是非を問う問答が勃発してた頃はこういう意見が多かったと思います。
そして今や同人誌ではハイエンド系は見る影もなくなってるので、ある意味この意見が当たっていたのかもしれません。


自分も一時期はハイエンド系と呼ばれたサークルのファンだったので、上記のページには色々思うところはあるのですが、ハイエンド系は同人誌にとって決してムダなムーブメントではなかったと思います。
それは2000年以前と2000年以降の同人誌を見比べれば、印刷や画質、絵の構成や仕上げといった部分にクオリティの違いをハッキリと実感出来るからです。
ハイエンド系は同人誌のクオリティの底上げに影響を与えたと自分は思います。
しかし、クオリティの底上げに影響を与えた分、同人誌が商業誌に近づいた原因になったとも思っています。


でも、思い返すとハイエンド系っていったい何だったんだ? という気持ちが大きくなります。
ハイエンド系っていったい何だったんでしょう?
そしてハイエンド系が同人誌に与えた影響って何だったんでしょう?
「ハイエンド系の是非を問う問答」ではなく、「ハイエンド系が現在の同人誌に与えた影響」を歴史学的に考えてみるのも面白いのではないでしょうか。


というわけで、同人誌に詳しい人に「ハイエンド系」の話題を丸投げ。
是非の考察ではなく、歴史的考察をお願いいたします。