『ミヤネ屋』の売り物は「宮根誠司」。

ちちんぷいぷい』『ムーブ!』『ミヤネ屋』と、夕方の番組を録画して視聴しています。
その中で、放送開始から二ヶ月経った『ミヤネ屋』の問題点も見えてきたかな。<1> ひとつのコーナーの時間を短くしたら?
これが一番の問題だと思います。
CMをまたいで同じ話題や情報を扱うことが多く、『ミヤネ屋』はその時間が長いんですよ。
時間が長いぶん情報が深化し詰め込まれてるかというと、むしろ逆になってるのが『ミヤネ屋』。


ちちんぷいぷい』や『ムーブ!』はひとつの記事の要点をまとめて短く放送することで、逆に大量の情報を送ってるんですね。
だから飽きが来ない。
『ミヤネ屋』がひとつの記事をCMをまたぎ長く放送するのは、よくバラエティでやってる「この後、驚きの出来事が!!」なんていう引っ張りと同じなんですよ。
自分はこれ、やめた方が良いと思うけどなぁ。<2> 意味のないクイズはやめたら?
視聴者にまったく関係がないクイズが脈絡なく入ってくるのも前述の引っ張りなんですよね。
視聴者からすれば「別にそこでクイズやらんでもええやん」って感じ。<1>と<2>を書いてて思ったけど、『ちちんぷいぷい』や『ムーブ!』は出し惜しみ無しなんですよね。
料理に例えると、新鮮な食材を出し惜しみせずガンガン出してるのがこのふたつの番組。
だから食べる側も飽きが来ず、常に新鮮な料理が食べられます。
それに対して『ミヤネ屋』はものすごく出し惜しみをしてるんですよ。
ものすごく良い食材があり、それをコースのメインディッシュにもって来ることで視聴者を惹きつけようとするんだけど、メインディッシュに辿り着く前に視聴者が飽きちゃうんですよね。
そして視聴者を待たせてるあいだに食材の風味も損なってしまう。
それなら視聴者を飽きさせないために出し惜しみなしにするか、コースの組み立てを変えた方がいいと思うんだけどなぁ。<3> 東京キー局の情報番組が扱ってるニュースを扱うのはやめたら?
大きな話題を扱うのは仕方ないとしても、在阪局ならではの視点が『ミヤネ屋』には無いんですよね。
これ、『ミヤネ屋』にご意見番みたいなポジションの人がいないからだと思うんですが。
ちちんぷいぷい』なら石田英司、『ムーブ!』なら辛口のコメンテーター陣がいます。
彼らがその話題を切ることで、東京キー局とは違う新鮮な切り口を視聴者は見ることができ、同じ話題でも違う話題に感じるんです。
石田英司ならどんなことを言うんだろう? 勝谷誠彦ならどんな切り口を見せてくれるんだろう? っていう期待感もありますし。
『ミヤネ屋』の場合は東京キー局とほとんど切り口が変わらないんですよね。
これ、パネリストが東京を足場にしてる人が多いせいもあると思うんですが。


ご意見番みたいな人を誰かおくか、東京中心のパネリスト構成をやめるかした方が自分はいいんじゃないかと思います。


ここまで問題点を3つ挙げたんですが、じゃあ『ミヤネ屋』がそんなにつまらない番組かというとそうじゃないんですよね。
とてつもなく面白いときがあります。
それは「宮根誠司自身が何かをしてるとき」。
宮根誠司自身が楽しいことや酷い目にあったり、何かを食べたり体験したり、ニュースや情報に対し個人の意見や感想を話しているとき。
こういうときはとても面白い。
それはなぜかというとそういうときにこそ「宮根誠司自身」が出てるからなんですね。


放送開始二ヶ月で見えてきた『ミヤネ屋』の売り物は「宮根誠司自身」。
パネリストを置くのをやめて、構成にも宮根誠司自身が参加して、ガンガン「宮根誠司」を売り出していった方がいいんじゃないかなぁと思います。