事実とファンタジー。

秋田の事件をマスコミが情感的に扱ってるのを見て辟易するんですが、25日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』で北芝健氏がこんな話。

それではですねこの事件について、私、マンガ原作者としてのファンタジーを言いましょうか。


ここにですね非常に生活に困ってる母子がいた。
で、娘のことは可愛くない。
別れたダンナの血もひいていておもしろくない。
それが母にとってのタンコブになってると。


それでですね、「この子さえいなければ。あー、コイツが事件か何かで死んでくれれば犯罪被害者給付金が最低350万くらいから上限1,370万まで入るのになぁ」という考えをもったとしてですね。
それでちょっと細工してみて絶命しちゃった、みたいな。


そこから発見されたのに事故で片づけられてですね。
ちょっとだけ怠惰な警察があったとして、そこから何も動いてくれないから「ゼニ入らねぇじゃーん!!」みたいな感じで。
じゃあ近所の子どもを殺して連続の猟奇殺人のモンスターがいるよってことにしちゃいましょうか、ねぇ!! みたいな感じだったら事故としてじゃなくて事件として認定されておカネが下りたかもしれない。


……みたいな恐ろしいストーリーを考えてみたことがあるんですけど。
あくまでマンガの原作ですよ?

犯人は保険の外交員の経験があり、保険金や給付金に関するレクチャーを受けたことがあるとのこと。
なんだ、マスコミが喧伝してるような情感的な事件じゃなく、給付金目当ての犯行だったのね。
納得。


最近どんどんマスコミがおかしくなってるような気がします。
ファンタジーの方が事実にちかいってのはどう考えてもおかしいんじゃないかなぁ。
事実を伝えるマスコミが情感たっぷりのファンタジーを報道して、ファンタジーとしてのマンガ原作が事実を伝えるのなら、マスコミは必要ないですよ。