『落ちこぼれ軍団の奇跡』

努力と根性の虹野イズム(笑)な自分が思うには、今のサッカー日本代表チームに必要なのは滝沢賢治の鉄拳でしょう。

「はぁ、やっと終わったぜ」
「ワールドカップ、楽しんだなぁ」
「王者ブラジルに勝てるわけねぇよなぁ」


辛い戦いを戦った選手たち。賢治は心をこめて迎えてやりたいと思った。だが、誰ひとり怪我をしている者はなかった。いや、ジャージーはほとんど汚れていず、汗一つかいていない者さえあった。
なんてことだ。この子たちは、試合の間中、投げやりに過ごしたんだ。賢治は込み上げる気持ちを抑えきれず叫んだ。


滝沢「おいっ!! お前たち!! 俺がどうして怒ってるのかまだわからんのか!? 試合に負けたからじゃない。どうでもいいやっていう、お前たちの心が許せんからだ!! よく考えて見ろ、相手も同じサッカー選手だ。同じ歳、同じ背丈、頭の中だってそう変わらんだろ! それが何で4対1なんて差がつくんだ。お前ら1か、1な人間なのか!! いつ何をやるのもいい加減にして、一生イチのまんま終わるのか。それでいいのか、お前らそれでも男か!! 悔しくないのか!!」


「悔しいです!! 今までは負けるのが当たり前だと思ってたけど、にやついて誤魔化したけど、いまは悔しいです!! チキショー!!」
「俺も・・・悔しいです!!」
「クソォ・・・クソォ!! 悔しい!!」


滝沢「悔しいのは誰でもそう思う。でも思うだけじゃダメだ。お前たちそれでどうしたいんだ、どうしたいんだ!!」


「勝ちたいです!!」
「ブラジルに勝ちたいです!!」


滝沢「ちょっと待て。ブラジルはたったいま4点も取られた相手だぞ!!」


「仇を取りたいんです!!」
「ブラジルがなんだってんだ!!」


滝沢「しかしな、ブラジルに勝つためには、並大抵の努力じゃ勝てないんだぞ!! 血ヘドを吐いて死ぬほどの練習をしなきゃならん!!」


「はい!! やります!!」


滝沢「誰も助けてくれるわけじゃない。どんなに苦しくても言い訳はきかないんだぞ!? お前たちそれでも勝ちたいか!?」


「勝ちたいです!! 勝ちたいよぉ!! 」


やります、お願いします、頑張ります・・・選手たちが次々と叫ぶ。
これほどの熱情が、ひとりひとりに秘められていようとは。賢治の胸に感動が突き上げた。


滝沢「よーし、よく言った。俺が必ず勝たせてやる!! そのために俺はこれからお前たちを殴る!! いいか、殴られた痛みなど三日で消える。だがな、今日の悔しさだけは絶対に忘れるなよ!!」


これは暴力ではない。もし、暴力だと呼ぶ者があれば、出るところへ出てもよい。賢治はそう思っていた。
選手たちは目覚めた。賢治が何ひとつ強制したわけではないのに、翌日から目の色を変えて猛練習を始めたのである。

今の日本代表からはこういう必死さが伝わってこないんですよねぇ。
ダラダラとにやついて言い訳しながら帰国してきそう。
今回の敗戦を期にして代表チームに上記のような変化があれば、自分はサッカーが好きになれると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=fZeu1EfH4S8&search=school%20wars