テレビの行方。

割とテレビについてガタガタ言ってるウチの日記。
毎日新聞のこの特集記事が面白いです。


<テレビが消える日>

  • テレビが消える日3 買い換えに価格の壁

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060107ddm013100001000c.html


松下もシャープも巨費を投じて大画面テレビを作ってますが、実際一番普及するサイズはこの記事中にあるとおり20〜29インチだと思います。
しかし今、2006年現在ではこのサイズ帯が性能的にも価格的にも中途半端というか、ほったらかしにされてます。
以前自分はこのサイズ帯でフルHDのテレビが出れば速攻買うと書いた気がしますが、どこのメーカーもこのサイズ帯のモデルが一番充実してないんですよね。
フルHDテレビはシャープ液晶が37インチから。パナソニック・プラズマが65インチ)


メーカーが大画面テレビにチカラを入れる理由は良くわかるんですよ。
それは大画面テレビ製作のノウハウを20〜29インチ帯にフィードバックさせることで性能向上と価格低下を実現させるということなんですよね。
だからみんな2010年ぐらいにサイズ的にも性能的にも価格的にも満足出来る製品が出てくるんじゃないかと。
それが買い控えになってると思うんですよね。


逆に言えば松下やシャープのように大画面テレビに経営資源を投入せず、現時点で普及サイズ帯のテレビ生産にチカラを入れ、2008年のオリンピックぐらいにサイズ・性能・価格でシェアを取ったメーカーがその後トップブランドになるチャンスがあると思います。


あと、2006年1月の現在で、地上デジタル単体チューナーは発売されておりません。
今年中に安価な単体チューナーが発売されなければ、今後も発売される見通しはないでしょう。
なのでお手持ちのアナログテレビは2011年にゴミ決定。
山のようにゴミを出した日本は世界中から非難されることでしょう。
(2011年には今よりもっと環境問題が厳しくなります。京都議定書の約束期間、第1期期日が2008〜2012年ですから)


テレビの値段が下がり、爆発的にテレビが売れるか。それとも買い控えが進み、単体チューナーを出さざるを得なくなるか。
単体チューナーが発売されないのは、メーカーがチューナー搭載の高額モデルを売りたいだけなので、高額モデルが売れなければ出さざるを得ないでしょう。
でも高額モデルを売るためには値段を下げなきゃいけないわけで。
そんなことぐらいは自分が書かなくても皆さんわかってることですからねぇ。
メーカーはあまり消費者をなめた対応を取らない方がいいと思いますよ。


何が言いたいかというと、「さっさと普及帯でテレビ出せやっ!? 出せないのなら単体チューナー売れやっ!?」ってことなんですが(笑)

  • テレビが消える日4 「放送」か「通信」か

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060111ddm013100067000c.html


ロケフリが直面するであろう問題がこれ。
そしてインターネットとテレビの融合を考えるとき一番直面する問題でしょう。


もし、ロケフリの値段が安くなって設定が簡単になって大画面で視聴できるぐらい高画質化できれば?
そしてそれを東京で預かってくれて、東京の番組を見ることが出来るようになれば?
きっとこの記事の栄村のように視聴者はものすごく増えると思うんですよね。
その時テレビ局はどう対応するのか。


東京と地方ではテレビ放送の内容にやっぱり格差があるんですね。
もう、この格差を前提とした放送は成り立たないと思うのです。


衛星でも色々な番組をやってますが、視聴の中心はやっぱり地上波なんですよね。
それはやっぱり衛星と地上波では番組を作るときのお金のかけかたが違うからなのですが。


技術はどんどん新しいものが出来ていきます。
しかしそれに放送局がついていけない。
フルHDテレビにしても、これが普及するとセットやライトやメイクといった今まで通用していた技術が通用しなくなり、すべて変えなきゃいけなくなるし。


「今までのやり方は通用しない」


これを一番考えなきゃいけないんじゃないかなぁ。