ブログと政治の距離。

週刊アスキーの「仮想報道」で面白い記事が取り上げられていたので。

http://www.jimin.jp/contents/news/170825a.html


そして9月14日放送分の『ちちんぷいぷい』での放送。

今回の衆院選自民党の最大派閥は「無派閥」の88議席になった。すなわちそれは派閥による縦のラインや地縁・血縁などの縁で議員として選出されるのではなく、政策を純粋に評価されて選出されるようになったことを意味する。
だからこれから小泉自民党は派閥や縁より、そういった政策型の人材教育をおこなっていく。

要約ですがこういった内容でした。


自分は9月2日の日記でこう書きました。

知名度」や「縁故関係」じゃなく純粋な「政策」で候補者を選ぶことも出来ますよね。

http://d.hatena.ne.jp/bolt69/20050902
自分は「ネット選挙としても注目している」と書いたんですが、まさに今回の選挙がそれだったんではないかなぁと思います。
今回、選挙が終わって公職選挙管理法を意識しなくて済むようになると、かなりのブログが自民党圧勝を予測していたし、民主党の政策批判が出てきましたし。
(後出しの意見ではなく、選挙管理法を意識して書かなかった人たちが多かったのだと思います)
そういう意味ではネットの民意がきちんと反映された「ネット選挙」だったと思います。


「仮想報道」ではブログに自民党が積極的に情報を流し向き合っていくことで、ブログの管理人との一種の連帯感・仲間意識が生まれ、ブログの持つ批判精神みたいなものもそがれるんじゃないかという懸念も書かれてましたが、まずは密室の政治から国民へ開かれた政治への第一歩として評価してもいいんじゃないかなぁと思います。
(懇談会に招かれなかったり情報提供を受けないってことは何か裏があるんじゃないかと裏読みする技量を持つことも必要ですけどね。)


で、ここから雑談。


「保守」の反対は何でしょう? 「革新」?
政治的な意味で言うなら「反保守」という言葉が一番当たっていると思います。
「革新」の反対は「保守」じゃなく「反革新」。
「権力」の反対は「反権力」。
つまり「何でも反対」って人たちです。
この「何でも反対」って人たちは「それならどういう案がいいの?」と訊かれても、対案を出さず「とにかく反対!!」の人たち。


この「何でも反対」の人たちは、今までだったら対案なんか出さずともヒーローになれたわけです。反保守・反権力のヒーロー。
それって格好いいですからねぇ。
だけどもこれからは「何でも反対」ではヒーローにはなれないわけです。


「悪を倒す!!」とても耳に心地いい言葉です。とてもヒーローっぽいです。
しかし「それじゃあ悪を倒したあと、僕たちをどうやって幸せにしてくれるの?」という言葉に答えられるヒーローはいるでしょうか。
悪さえ倒せば幸せになれるという一元的なことはもう通用しないわけです。
つまり「子供騙しはもう通用しないよ」ということを、どれだけの政党は理解できているかな?


<9月16日追記

  • ネットでも自民が圧勝 支持ブログ、民主の2倍 (共同通信)

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/computer/weblog.html?d=16kyodo2005091601003507&cat=38&typ=t