「アホだと思われる話し方」

昨日の『ビーバップ!ハイヒール』(朝日放送)より。

  • 「話し方」で頭の良い・悪いがわかるテスト

以下の5項目で当てはまるものにチェックしてください。

① 知らないことにでもそれなりに自分の意見を話す。
② コロコロ変わる先輩の話にも上手く話を合わせる。
③ 周囲を傷つけないように断言を避ける。
④ 血液型、星座などの話題が好き。
⑤ 自分のことを面白く話すのが得意。


さて、皆さんはいくつ当てはまったでしょうか?
自分は②が当てはまりました。


このテストは『頭がいい人、悪い人の話し方』(発行:PHP研究所)を書いた樋口裕一氏が作ったもの。
これで何がわかるかというと、当てはまるものが多ければ多いほど「他人からアホだと思われている可能性が高い」のだそうです。
その理由。

①「知ったかぶり」だと思われる危険あり。
②「おべっか」ばかりで自分の意見がないと思われる。
③「善人面をする人」と思われる危険あり。
④「信じやすい」「話題が少ない」と思われる危険あり。
⑤「人の話を聞かない」と思われる危険あり。


他にも「アホだと思われる話し方」として

他人の権威を笠に着る
他人に興味が無く、自分のことしか話さない
相手の話を何でも勘ぐる

を挙げられてます。
この3つをパーフェクトに兼ね備えてる人を知ってますが、いや、その人本当にアホに見えるもんなぁ(笑)。
本人自身は会話の上手い、頭の良い人間だと思ってるだけにすごく滑稽。
具体例を挙げるとその人が可哀想なので割愛。


自分が「この人、話し方がヘタだなぁ」と思うのは、人の話をまったく聞かない人。
そう、話し方がヘタな人は聞き方がヘタなんですよ。
「何話してるんだこの人、ちゃんと自分の話を聞いてたのか?」と思わせちゃうと最悪。
逆に「この人、話し方がうまいなぁ」と思うのは、人の話をしっかり聞いてる人。
「あぁ、この人、ちゃんと自分の話を聞いてるわぁ」と思わせるのがうまい話し方。


以前にこの日記で文章のライティングがヘタな人はリーディングができないと書いたんですが、それと同じこと。
話し方がヘタな人は聞き方もヘタ。
樋口氏は「文章力=会話術」と定義してますが、その点でも共通項があると思います。
書き方がヘタな人は読み方もヘタ。


自分は某ビジネス会話の研修を受けたことがあるんですが、そのとき教えられたのもやっぱり「人の話を聞くこと」でした。
相手の話を要約し、「あなたの言ってることはコレですね。それに対し私はこう思います」というスタイルの話し方。
そうすることで相手に「この人は自分の話をちゃんと聞いている」と思わせれば信頼に繋がるし、要点をはっきりさせることでミスを防ぐことが出来るんですね。
自分も習うことは習ったんですが、やっぱり難しいです。


樋口氏の著書には「頭が悪い人の話し方」は書いてあっても「頭がいい人の話し方」は書いてないので、それがタイトルに偽りありとAMAZONでの手厳しい書評になってるみたいです。
だけど「頭のいい人の話し方」って、人の話をちゃんと聞けるかどうかだから、「話し方」というよりは「聞き方」なので、話し方の本には書けないんじゃないかしら。


冒頭のテストもよく読んでみると、人の話をちゃんと聞いてるかどうかのチェックになってるところが面白いです。
それに気づきました?
頭が悪い人は人の話を聞かない。
頭がいい人は人の話を聞く。
これだと思いますよ。


リーディングがヘタな人のために要約。
「人の話を聞かない人間は頭が悪いとボルトは考えている」
です。