新世紀になったものの…

今年で放送開始から十周年ということで『新世紀エヴァンゲリオン』のリマスターDVDを見てます。
現在第8話まで。
いま見返してみると、やっぱり十年前だなぁと感じる部分も多々ありまして、現実の進歩の方が早いんじゃないかとすら思います。


見ていて思ったのが、この十年でシンジみたいな人間が増え、症状が悪化してるなぁと。
コミュニケーション不全とでもいうんですかね。
どう人と接していいかわからない。だから自分から接しようとはしない。だけど人には接して欲しいという。


90年代当時には子どももいつかは大人にならなくちゃいけないというのがあって、それが「逃げちゃダメだ」というセリフに繋がってたと思うんですね。
大人は逃げちゃダメなんだ。だから大人になるには逃げちゃダメなんだ、と。


だけどエヴァンゲリオン以降、子どもには「逃げてもいいんだよ」と。「子どものままでいてもいいんだよ」と。
それどころか「大人になってはいけない」って風潮も出来て、子どもで居続けることを許容する文化が出来ちゃった。
そのひとつが今のオタク文化だと思います。
90年代当時のオタク文化と2005年のオタク文化とは一見同じに見えるけれど、その根本が違うような気がします。


あと感じたのは、この十年でアニメは酷くなったなぁと。
作画はCGの発達もあり、エヴァのレベルを超えている作品は山ほどあります。
でも話作りや演出は…エヴァ劣化コピーを通り越して無惨なレベルに落ちてるなぁと思います。


なんというか、十年という長さを感じる作品です、はい。
まだ8話までなので、気が付いたことがあったらまたつらつらと書いていきます。
NEON GENESIS EVANGELION vol.01 [DVD]