どうせわからない。

突然うまいおそばが食べたくなりまして。
しかも"ざる"とか"かけ"じゃなくて"ぶっかけ"そば。


讃岐うどんが流行ってるので、大阪でもぶっかけうどんはあるんですが、そばはあんまりなくて。


仕方ないので自分で乾麺のそばを茹で、冷水でもみ洗いし、大根おろしをのせ、そばつゆをかけて食べました。


自分は腰痛持ちなんですが、腰痛にも効くということで最近は半身浴をしてます。
半身浴をしながら読書。


"幻覚"を文章にするとこういう文章になるのかもしれないという、意味不明だけど意味がありそうで、脈絡も繋がりもなさそうでありそうな、そんなイメージの奔流の羅列。
幻覚を見てる本人にはわかるんだろうけれど、その幻覚を共有できない他人には理解できない。それが「中毒」っていうものかもしれない。
薬物を通して自分と他人、そして自分と自分もわかりあえない存在であることへの苛立ちを叩き付けた一冊。


この作品は氏の持ちネタである失職期の話なので、色々な作品のカタチで発表されているから、内容自体はその作品と重複するもので目新しさはないです。
"幻覚"を文章化し、イメージの奔流を表現として実験した作品なので、好き嫌いというか、文章についていけるかいけないかがはっきりわかれる作品だと思います。
ただ、文章についていけなくてもまったく問題なし。他人の幻覚を共有したところで意味不明なものは意味不明ですから、わざわざ意味をつけ、理解する必要はないと思います。イメージの奔流を楽しむ作品ですから。


バンド・オブ・ザ・ナイト (講談社文庫)