どこよりも遠くへ
あまり誰にも参考にならないと思うけれど、自分の絵の描き方を適当に。
とにかく速さが命な描き方。
(だから上達しないともいう(笑))
使うソフトは『Paint shop plo 4.02J』という一昔前のソフト。
レイヤー機能をサポートする前のソフトです。
作業が軽く、早く出来るのでいまだにこれを使ってます。
ちなみにすべての作業をマウスでおこなっております。
1:下絵
A4のコピー紙に2Bのシャーペンでザカザカっとあたりを取って描く。
あまり細かいことは気にせず適当に。
2:ペン入れ
0.1〜0.3の製図用ペンでペン入れ。はみ出しとか線の引きミスはあまり気にしない。
どうせパソコンで修正しちゃうから。
製図用ペンを使うのは乾きが早いから。
3:ホワイトで修正
大きな線のミスはホワイトで修正。
これも製図用の乾燥が早いホワイトを使ってます。
4:スキャナーで取り込み
スキャナーで最初から白黒2階調300dpiで取り込み。
なぜか?
Psp4はレイヤー機能をサポートしてないので、「自動領域選択」機能を駆使しないと色の塗り分けができないのです。
白黒256階調、いわゆるグレースケールでも「自動領域選択」をやろうと思えばできるけれど、手間がかかるので。
白黒2階調の方が輪郭線だけ別の色に変えたり、あとで小細工がしやすいという利点もあります。
5:ゴミ取り&線の修正
スキャナーに乗ってしまったゴミや、線のはみ出しなんかはここで修正。
あと、線を細くしたり太くしたりという作業もおこないます。
6:色塗りその1
アニメ塗りもブラシ塗りも最初は下地の色を付けていくところから始めます。
「流し込み」ツールで各パーツの下地になる色をどんどん流し込んでいきます。
流し込む色はそのパーツの一番薄い色から。
7:色塗りその2
「自動領域選択」ツールを使い、各部を塗っていきます。
Shiftキーを押しながら選択していくと、複数の選択領域を作ることが出来ます。
この方法で髪の毛なら髪の毛、服なら服を各パーツごとに領域選択し塗っていきます。
色を塗るときブラシを使うんですが、ペン先を「標準」細さを「3」程度にして、ブラシで選択した領域に色を流し込む要領で作業すると
あとで色の変更が簡単にできるので便利です。
8:色塗りその3
髪の毛や目のハイライトの入れ方。
「自動領域選択」ツールで比較領域をRGB、許容誤差75〜100程度、平滑度0にして領域選択すると
黒以外、つまり輪郭線以外のところが領域選択できます。
そこで白をブラシで塗っていけば簡単ハイライト。
9:色塗りその4
自分はマウスで作業してるので、どうしても線がガタガタになっちゃうんですね。
だから「レタッチブラシ」を使って線をゴシゴシ磨いてなだらかにしてあげる。
ここでどれくらい磨きに時間をかけられるかで仕上げが変わってくると思います。
10:仕上げその1
ここからが小細工というかパソコンの機能をフル回転。
画像を上下左右反転させたりして、画像のパーツがおかしければ福笑いの要領でパーツを移動させる。
もっとおかしければ画像の長短や上下左右のパースを画像変更し、見られる程度に修正する。
自分の場合、下絵のときはアタマが大きくなることが多いので、上下にパースをつけて、アタマが小さくなるように修正します。
11:仕上げその2
WEBで公開できるよう、画像のサイズを「リサンプリング」で調整。
だいたい縦500〜600ぐらいで画像をスクロールしなくても一枚絵として見られるサイズにします。
このときjpegだと100kbを超えない程度にします。
自分が縦500×横300、トップ絵ぐらいの絵を描くのに下書きも含めてだいたい2時間ぐらい。
2時間程度の絵といわれれば、そんな感じの下手くそな絵ですね(笑)。
そこで自分のコツというか考え方みたいなものを。
①とにかく早く!!
自分の中の「描きたい!!」という衝動が収まる前に描いてしまわないと、冷静になっちゃうと描けないので。
「萌えたときが描きたいとき」というか。
描きたいときに描く、言い換えれば描けるときに描いてしまうことが出来ることもひとつの技術かなぁと思います。
②縮小すれば絵は上手くなる?
A4で描いた絵も、WEBで公開用に縮小すれば寸がつまって上手く描けたように感じます(笑)。
ガタガタの線も通りがよくなっちゃうし。
逆に言えば、縮小するんであればいくらでも小細工が出来るのです。
WEB限定でのテクニックですけれども(笑)。
③失敗を恐れるな!!
パソコンで作業する上で、何度でもやり直しが出来るのは大きなメリット。
ああでもない、こうでもないとやり直ししてれば、そのうち自分なりのセオリー、テクニックが身につきます。
それが画風になってくるとも思います。
失敗を恐れず、数をこなすことも大切なんじゃないかなぁ。
④とにかく早く!! その2
早く描ければ数がこなせるようになります。
数がこなせれば色々なパターンを勉強することができます。
次の絵ではこうしてみようとか、前の絵はここが失敗したから次の絵では失敗しないようにしようとか。
経験は何物にも勝る財産になります。
特に自分のように絵を描きだしたのが遅い人間にとっては、これから描ける枚数というのは限られてます。
であるなら、自分のようなヘタクソな人間は数をこなし、数を質へと転換していく作業が必要なのかもと思ってます。
早描きに関する反論やデメリットがあることはもちろん承知してます。
キッチリ絵の勉強をし、基本に忠実に絵の練習をしたほうがいいのはもちろんです。
でも、そういうのでは追いつかない人間もここにいるということで。