言葉の魔術師

話し上手と聞き上手について４００字詰め原稿用紙３枚分くらい書いたけれど割愛。
話し上手な人は相手の話を聞くのも上手くて、ちゃんと会話、ダイアローグになってる。
話し下手な人は相手の話を聞くのも下手で会話になっていない。独り言、モノローグだ。

話し上手な人の会話って、技を掛け合うプロレスになってる。
話し下手な人の会話ってマスターベーションそっくり。

占い師のトークについて色々学ぶ。
占い師って、相手の心を読みとったり、未来が見えてるわけじゃない。
ちゃんと相手に全部話させてるのだな。そして相手の決断の背中を押してあげる。
相手から巧妙に話を引き出す質問の手法が占い師トークの真髄。

占い師のトークをよく聞いてると面白い。質問ばっかりしてるから。
例えば細木数子。
この人もものすごく質問が多い。そして相手に自由に話をさせている。時には結論までも相手に話させている。
細木数子の使う言葉にインパクトがありすぎるからそう見えないけれど、よく聞いてみて欲しい。

占星術や手相や血液型なんてのは占いに入るまでの枕だ。
例えば
「魚座のアナタは普段は気むずかしく人を遠ざけているように見えますが、内心は寂しがりやで誰かと一緒にいたいと思うタイプです」
とか適当なことを言う。本当に適当でいい。（適当に書いたし）
当たってればつかみはＯＫだ。
相手に何でも聞けますよね？
外れてれば
「アナタがそういうタイプじゃないのは魚座の裏の性格が出ているのです。」
と言う。
「裏の性格が出るのはアナタが特別な人だからです。」
とか言えば、これもつかみはＯＫですよね。
相手に質問し放題です。

つまり占いってのは言葉の科学だ。
こういう言葉をかけられたらこういう言葉を返す、こういう反応をするという科学。
これを本当の科学に近づければカウンセリングになるし、悪用すれば詐欺になる。
言葉ってみんな話してるから簡単だと思うけれど、以外と奥が深くて面白いですよ。

実はこれを応用したのがウチのサークルのデコレーションと呼び込みだったり（笑）。
自分が皆さんに魔法をかけてるわけです。
どういう魔法かわかる人、いるかしら？
秘密が知りたい人はメールを送るか、自分の目に付くところに「知りたい」と書いておいてください。